ここは火星の地球人専用居住区のコロニーである。
西暦2300年7月に地球を出発した1000隻のスペースシップで2億3千万キロ離れた火星に3ヶ月かけて到着した3000万人が新たな生活を始める場所である。もちろんアメリカ大統領チンキーと国務長官ムーラのさじ加減で選ばれた3000万人の地球人である。というより正確には3000万人のアメリカ人である。
コロニーの中はドーナツ状に建物が配置されており、移住者にはそれぞれID番号が付けられ、そのID番号ごとに部屋が与えられた。
「何だこの部屋は?何かでっけぇカプセルホテルみてえだな。」クーポはフービーにそう言った。
「だが、広さといい設備といい、軍の宿舎とは大違いだぜ。俺は気に入ったね。」フービーがそう答えると部屋のスピーカーから聞き覚えのある声がした。
「我が親愛なるアメリカ合衆国の皆様!私は大統領のチンキーです。本日火星時間の午後1時より重大なお知らせがありますので、コロニー中央広場にお集まり下さい。」
「すげえ数の人間だな!一体何人いんだ?なぁフービー! おっ!大統領が出てきたぞ!」クーポがそういって指を指した先にはアメリカ大統領のチンキー、国務長官のムーラ、そして何と火星人、あのリトルグレーが立っていた。
「我が親愛なるアメリカ合衆国の選ばれし諸君!私が今からいう事をしっかりと受止めて欲しい。」大統領は続けた。
「実は我々が地球を出発した1ヵ月後の8月に地球は滅亡しました。」大統領がそう言うと一斉にどよめきが起こった。
「地球が滅亡ってどういうことだ?じゃあ残された人達は?第2陣、第3陣でやってくる人達はどうなったんだ?」
3000万人が一斉に騒ぎ立てた。それもその筈、予定では今後1年かけて全人類の半分が火星に移住する事になっていたのだ。
「皆さん、ご静粛に!どうかご静粛に願います。」国務長官のムーラが3000万人を制する。続けて大統領が口を開く。
「皆さんもご承知の通り、世界くじ引き首脳会談が8月に北朝鮮で開催されました。どうもその席で酒に酔った勢いで金正月総書記が核ミサイルのボタンを押したのではないか?との推測がなされてます。何しろもう地球は跡形もなく吹っ飛んだものでして、調査のしようもないのです。」参った参ったペチペチとおでこを叩く大統領。
「ですからここにいる皆様が地球最後の生存者なのです。皆様はアメリカ合衆国を代表する各方面のスペシャリストです。そして我々地球人の総人口は3000万人。つまり、ここにお集まりの皆さんが今後の地球人の未来を作るのです。」
大混乱のなか大統領の演説は終わり、地球から火星に移住してきた3000万人の生活がスタートした。
「おい!フービー!」リビングのソファから立ち上がったクーポが窓の外を見て言った。
「ここから出ねえか?」まじめな顔でフービーを見た。
「出てどうすんだ?何か当てがあんのか?毎日退屈だが、飯は配給されるしそれなりに不自由はないぜ。相棒!」
「てめぇはいつもあのルポポゾックゥワギュフェ体操だきゃ我慢ならねえって言ってるじゃねえか?そうだろ?フービー!」クーポがフービーに詰め寄る。
「まあまあ落ち着けよ、なあ相棒!」そうなだめると冷静にフービーが続けた。
「あのルポポゾックゥワギュフェ体操は一種の洗脳だ。約300年程前に北朝鮮で洗脳教育の一環として全小学生以下を対象にやってた律動体操の進化系だ、ありゃ。」
「なんだと?じゃあ俺達は今洗脳されてる最中って事か?おいフービー!」興奮気味にクーポが言った。
「ああ、間違いない。その証拠に地球滅亡の話を聞いてから1ヶ月も経たないでみんなおとなしくなっただろう?
おまけにこっちに来て1年も経つのに誰も働かねぇ。そしてそのことに誰も疑問を持たねえ。おまけにあのクソ銀色チビどもがコロニー内を歩き回っても誰も違和感を唱えねえ。そんでもって政治家や金持ちどもが明らかにいいとこに住んで、いいもん食っても誰も何にも言わねえ。毎日ルポポゾックゥワギュフェ体操を朝昼晩やって3度3度の食糧配給の生活で幸せを感じてやがる。こりゃ俺達はあのクソ銀色チビどもの研究対象なんだよ。」
「じゃあ何でここにいんだよ?それだけ分かっててなんでだ?おいフービー!それならなおさらここを出ようぜ!」
興奮するクーポにフービーは諭すように言った。
「まあ落ち着け。ここは食料も水も空気も重力もある。だがコロニーの外はどうだ?お前分かるか?あのクソ銀色チビどもは地球では生きていけたが俺達は火星で生きていけるか?それが分かるまではここで洗脳されたフリをしてるんだ。いいな!相棒。」
「1つ分からない事があるんだが、、、」クーポがフービーに聞いた。
「みんなが洗脳されてるって言ったよなぁ?じゃあ何で俺達は洗脳されてないんだ?おかしかねえか?」
「いい質問だクーポ。答えは簡単。お前が根っからのバカだからだ。あのルポポゾックゥワギュフェ体操には複雑な暗号が幾つにも組み合わさってインプットされてる。つまりは人間の思考の深層心理に脳のシナプスを経由して電気信号として徐々に伝達されるようようプログラミングされてるんだ。」フービーがそう言うとクーポが遮った。
「何言ってんだ?もっと分かりやすく説明しろよ!!」するとフービーが半笑いで続けた。
「なっ!要はそうゆうことだ。この程度の話も理解できない程バカだからお前は洗脳されないんだ。」
「じゃあいいよ!じゃあ俺が100歩しゃがんでバカだとしよう。じゃあてめえはなんで洗脳されないんだ?てめえもバカって事だろうが?ああ!」そういうクーポにフービーがゆっくり答える。
「第一に、100歩しゃがんでじゃなくて100歩譲ってだ。第2に、おれはリズム音痴なんだ。あのリズムに全く付いていけないんだ。あのルポポゾックゥワギュフェ体操はリズム通りに踊って初めて洗脳効果が出る。」自信満々にフービーが答えた。
2011年3月18日金曜日
第3章 火星移住計画
世界くじ引き首脳会談が開かれ始めた頃、ワシントンD.Cでは極秘の計画が進行していた。火星移住計画である。
「核の抑止力も無くなり、世界経済は中国が牛耳るようになり、後進国では怪しげな会談が執り行われている昨今、
このアメリカが再び世界の指導者になるにはもはや火星移住しかありません。」アメリカ国務長官のムーラが切り出した。
「地球の温度はワシントンD.Cでも夏は55度になるし、エネルギーも食料もこのままではあと10年も持ちません。なんとしてでも、、」そう続けたムーラ国務長官の言葉を遮ってアメリカ大統領のキンチーが重い口を開いた。
「昨日、中国の温暖化首相と電話で話した。この地球的危機をどう乗り切るか会談を持ちたいと言ったんだが、、、温暖化首相の答えはこうだった。(地球あつくないよ!アメリカ人暑がりね!私寒いくらいよ!バブル絶好調!コピー商品最高!北朝鮮核ミサイルいっぱいアルヨ!シェーシェー。)」
「大統領!彼はアホですが口も相当軽いです。温暖化首相の言葉が事実であれば北朝鮮の核ミサイルがいつ発射されても
おかしくありません。早急に火星移住計画を実行に移しましょう。」ムーラが強い口調で大統領に詰め寄った。
「そうだな、、、、、、。実はもう計画は99%完了してるのだよ。火星人のリトルグレーが我々の住むコロニーを建設してくれてるんだよ。しかし、、、、、」口をつぐんだ大統領にムーラが「しかし何ですか?それならすぐにでも世界中に呼びかけて移住を始めましょう。大統領!」すると大統領のチンキーが重い口を開いた。
「実は移住できる人口は3000万人だけなんだよ。火星のコロニーのエネルギー、空気、水、食料、これらを考えると3000万人が限界なんだよ、ムーラ国務長官。完了してない1%というのはこの3000万人をどうやって決めるかという事なんだよ。」
そういうとムーラがすぐさまこう切り出した。「そのことは誰が知っていますか?私達2人とリトルグレーの長老以外に?」
「いいや知らんよ。我々3人だけだ。」チンキーはムーラにそう告げた。
1時間の重い沈黙が流れた。どちらからとも無く顔を見合った。そして同時にこう言い放った。
「ラッキー!!2人で勝手に決めちゃえばいいじゃん!!ヒャッホー!!」
こうしてアメリカ大統領チンキーと国務長官ムーラの独断と偏見で火星に移住する3000万人は極秘に選別された。
政治家、軍人、俳優、歌手、コメディアン、科学者、様々な職業の選抜された白人や可愛いギャル達、、、
そう、2人とリトルグレーの長老によるさじ加減で3000万人は決まったのである。
もちろん、この中にクーポとフービーもなぜか入っていた。オタクというカテゴリ選抜で。
2300年1月、ホワイトハウスに1本の電話が入った。電話の主はイギリスのボン首相だった。
「チンキー大統領。お元気ですか?私は元気です。ありがとう。」イギリス紳士らしい教科書通りの挨拶で始まった。
「ところで、今年の世界くじ引き首脳会談は北朝鮮で開催されるそうですよ。あの見栄っ張りな金 正月が何かやらかさないといいんですがね!」ボン首相がこう続けると。チンキー大統領はこう返した。
「そうですね。そうでなくても地球は今未曾有の経済、食料、エネルギー危機というのに、中国の温暖化首相は何の対策も講じないし、困ったもんですよ。」それも何食わぬ顔で。
「そろそろ我々欧米先進7カ国だけでも火星移住計画を本腰入れて実現しましょうよ。あの黄色いサルどもはこの破滅寸前の地球に置いてけぼりにして、ねえチンキー大統領!」悪い顔でボン首相が言った。
「そうですね。一刻も早く火星移住を実現したいものですな。」(お前も置いてけぼりじゃボケ)と心で呟きながらチンキー大統領が答えた。
「ムーラ国務長官!ムーラ国務長官!」チンキー大統領は急いでムーラを呼んだ。
「何でしょうか大統領?」ムーラが答えると、
「今、イギリスのボン首相と電話で話したのだが、今年の世界くじ引き首脳会談とかいう茶番は北朝鮮で開催されるらしい。開催が8月なので、あの金 正月のアンポンタンがトチ狂って核ミサイルのボタンでも押す前に移住を始めるぞ。」
「分かりました。では7月までに我々のさじ加減で選別した3000万人すべての火星移住を完了させます。」
こうしてクーポとフービーを含む3000万人は火星へと移住したのであった。
「核の抑止力も無くなり、世界経済は中国が牛耳るようになり、後進国では怪しげな会談が執り行われている昨今、
このアメリカが再び世界の指導者になるにはもはや火星移住しかありません。」アメリカ国務長官のムーラが切り出した。
「地球の温度はワシントンD.Cでも夏は55度になるし、エネルギーも食料もこのままではあと10年も持ちません。なんとしてでも、、」そう続けたムーラ国務長官の言葉を遮ってアメリカ大統領のキンチーが重い口を開いた。
「昨日、中国の温暖化首相と電話で話した。この地球的危機をどう乗り切るか会談を持ちたいと言ったんだが、、、温暖化首相の答えはこうだった。(地球あつくないよ!アメリカ人暑がりね!私寒いくらいよ!バブル絶好調!コピー商品最高!北朝鮮核ミサイルいっぱいアルヨ!シェーシェー。)」
「大統領!彼はアホですが口も相当軽いです。温暖化首相の言葉が事実であれば北朝鮮の核ミサイルがいつ発射されても
おかしくありません。早急に火星移住計画を実行に移しましょう。」ムーラが強い口調で大統領に詰め寄った。
「そうだな、、、、、、。実はもう計画は99%完了してるのだよ。火星人のリトルグレーが我々の住むコロニーを建設してくれてるんだよ。しかし、、、、、」口をつぐんだ大統領にムーラが「しかし何ですか?それならすぐにでも世界中に呼びかけて移住を始めましょう。大統領!」すると大統領のチンキーが重い口を開いた。
「実は移住できる人口は3000万人だけなんだよ。火星のコロニーのエネルギー、空気、水、食料、これらを考えると3000万人が限界なんだよ、ムーラ国務長官。完了してない1%というのはこの3000万人をどうやって決めるかという事なんだよ。」
そういうとムーラがすぐさまこう切り出した。「そのことは誰が知っていますか?私達2人とリトルグレーの長老以外に?」
「いいや知らんよ。我々3人だけだ。」チンキーはムーラにそう告げた。
1時間の重い沈黙が流れた。どちらからとも無く顔を見合った。そして同時にこう言い放った。
「ラッキー!!2人で勝手に決めちゃえばいいじゃん!!ヒャッホー!!」
こうしてアメリカ大統領チンキーと国務長官ムーラの独断と偏見で火星に移住する3000万人は極秘に選別された。
政治家、軍人、俳優、歌手、コメディアン、科学者、様々な職業の選抜された白人や可愛いギャル達、、、
そう、2人とリトルグレーの長老によるさじ加減で3000万人は決まったのである。
もちろん、この中にクーポとフービーもなぜか入っていた。オタクというカテゴリ選抜で。
2300年1月、ホワイトハウスに1本の電話が入った。電話の主はイギリスのボン首相だった。
「チンキー大統領。お元気ですか?私は元気です。ありがとう。」イギリス紳士らしい教科書通りの挨拶で始まった。
「ところで、今年の世界くじ引き首脳会談は北朝鮮で開催されるそうですよ。あの見栄っ張りな金 正月が何かやらかさないといいんですがね!」ボン首相がこう続けると。チンキー大統領はこう返した。
「そうですね。そうでなくても地球は今未曾有の経済、食料、エネルギー危機というのに、中国の温暖化首相は何の対策も講じないし、困ったもんですよ。」それも何食わぬ顔で。
「そろそろ我々欧米先進7カ国だけでも火星移住計画を本腰入れて実現しましょうよ。あの黄色いサルどもはこの破滅寸前の地球に置いてけぼりにして、ねえチンキー大統領!」悪い顔でボン首相が言った。
「そうですね。一刻も早く火星移住を実現したいものですな。」(お前も置いてけぼりじゃボケ)と心で呟きながらチンキー大統領が答えた。
「ムーラ国務長官!ムーラ国務長官!」チンキー大統領は急いでムーラを呼んだ。
「何でしょうか大統領?」ムーラが答えると、
「今、イギリスのボン首相と電話で話したのだが、今年の世界くじ引き首脳会談とかいう茶番は北朝鮮で開催されるらしい。開催が8月なので、あの金 正月のアンポンタンがトチ狂って核ミサイルのボタンでも押す前に移住を始めるぞ。」
「分かりました。では7月までに我々のさじ加減で選別した3000万人すべての火星移住を完了させます。」
こうしてクーポとフービーを含む3000万人は火星へと移住したのであった。
第2章 暴発
時は西暦2300年の地球まで遡る。
その年に行われた世界くじ引き首脳会談(先進国首脳会談に対抗して世界30カ国の後進国の首脳達がくじ引きで
開催国を選び、そこで行われるお国自慢の会合というよりパーティーである。)での出来事である。
2300年の開催国は北朝鮮であった。
酒に酔った北朝鮮の指導者 金 正月が言い放ったこの一言によって地球の歴史は大きく塗り替えられたのであった。
「皆さんのお国自慢はそろそろ飽きましたな。私の国の取って置きの自慢を皆さんにご披露しようではありませんか。」
「皆さん、これをご覧下さい。」一同はギョッとした。
今 会談が行われているパーティー会場の地下に並ぶ数千発はあろうかという核ミサイルのコレクションの数々。
「どうです?これが私のお国自慢ですよ。ボタン1つで全世界を火の海にする事だってできるんですよ。」
金 正月は酒に酔った赤い顔で、悪そうに微笑んだ。
「はっはっはっ、、、こ、こりゃ凄いですな!さすが金 正月総書記ですな!こりゃあ1本取られましたな。あははあはは。」
イラクのオサム バセイン大統領は引きつりながらお世辞を言った。
「そうですな。あははあはは、、、さすが金 正月総書記ですな。」出席した後進国の首脳達も声を揃えてお世辞を言った。
「そうでしょうそうでしょう。私がその気になれば世界なんてイチコロですよ。ワッハッハッハッ。」
勝ち誇ったように金 正月はカンラカラカラと高笑いをあげた。
出席した首脳達は一斉に酔いが醒めていた。それもそのはず、2200年の世界核拡散防止条約締結以来。100年の歳月を
かけて、世界は核廃絶に取り組んでおり。現在では核保有国は世界に存在しないのである。表向きは。
「本当にそうおもってるぅぅ?ねぇ?みんなぁぁ?」意地悪そうに金 正月は出席した首脳達に聞いて回った。
「勿論。思っていますとも!なあ みんな!!」インドのボガルムンバイ大統領がみんなに同意を求めた。
「ウグガルゥゥ、、、な、、、に、、、が、、、か、、、か、、、く、、、ミ、、サ、、、、」突如、後ろのほうから声がした。
「誰か何か言いましたかぁぁ?」金 正月は意地悪そうに聞き返した。
「だ、、、誰も、、な、、、何にも言ってません。言ってませんよねえ?ねえ みなさん?」震える声でトンガのゾウンババ大統領が引きつりながら答えた。
「そうでしょうねぇぇぇ。この世で私に逆らえる人なんていないんだからねぇぇぇ。カッカッカッカッ。」
金 正月がそう言うが早いか「なめるなよ!!クソボケがぁぁ!!」誰かが、今度ははっきりと叫んだ。
パーティー会場は水を打ったようにシーンと静まり返った。
カツカツカツ、、、会場の後ろのほうから鉄チップを靴底に打ち込んだ軍靴の音が会場の静まり返った空気を引き裂くように響いた。
「おう!正月!」北朝鮮の総書記であり、現在世界で唯一核ミサイルを数千発保有している狂気の独裁者に対しタメグチで意見する男が現れた。
大日本帝国の大統領 田茂見彰成であった。
なぜ日本が後進国かというと、2010年以降のアホな政治家どもの失政により、日本経済は完全に破綻し、世界最貧国グループにまでその地位を下げたのであった。
その後の国内の暴動を鎮圧したのが当時の自衛隊空軍幕僚長の田茂見彰であった。彼はクーデターにより政権を奪取。
国名も大日本帝国に戻し、独自の軍事独裁政権を作り上げた日本初の大統領なのであった。
つまり、今この世界くじ引き首脳会談に出席している男は大日本帝国初代大統領田茂見彰の子孫の田茂見彰成である。
「おう!正月!てめえは何か勘違いしてるんじゃねえか?ああん?喧嘩は両の拳と心と気合でするもんなんじゃい!核ミサイルだぁ?人民の苦しみも分からずのうのうと守られて生きてきたてめえにゃ喧嘩する勇気もねえか!」
「シーーーーーッバル、イーーーシェキ、モラゴ??」興奮した金 正月は朝鮮語で切れた。
「ほう!田茂見!じゃあお前は北朝鮮と、この金 正月と戦争する度胸があるのかい?」
「てめえがいくらボンクラでもそんだけの核ミサイルを撃ったらどうなるかぐれぇの事は分かるだろうよ!その上でこの大日本帝国と、この田茂見彰成と喧嘩してえってんなら俺あいつでも相手になるぜ!おお!なんなら今ここで素手ゴロでやってやってもいいんだぜ。坊ちゃんよぉ!」
しぃぃぃぃん。会場内はさらに静まり返った。終わった。出席者の誰もがそう思った。神に祈る者。祖国に電話する者。
「シーーーーーッバル、チュゴラァァァァァ!!!!!!」怒りに震える金 正月は核ミサイルの発射リモコン装置を手に取った。
「死ねぇぇぇぇぇ!まずはお前の日本だぁぁぁぁ!チョッパリヤァァァァァァァ!!!!!」そういって金 正月がリモコンの発射ボタンを押すその瞬間に、目にも留まらぬ早業の仕込み杖の居合いが金 正月のリモコンスイッチを真っ二つにした。
「あんまり大日本帝国軍人を舐めるんじゃねえぜ!俺の居合いは鉄砲の玉も切り捨てる早業だ!てめえの運動不足の指の動きなんざぁ止って見えるぜ。」
おおおおぉぉぉぉ。周りからどよめきが起こった。
「スバラシイ!スバラシイ!ヤマトダマシイ!ジャパニーズサムライ!フジヤマ!ゲイシャ!テンプラ!スシ!チョンマゲ!ソニー!ユニクロ!スモウレスラー!」各国の首脳達は田茂見彰成の勇気とその居合いの早業に拍手喝采した。
その時!ゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォ!と地響きがして会場がグラッと大きく揺れた。
「パーボヤー!アホかぁ!お前は!なにさらしてけつかんねん?」突然 金 正月は耳慣れない大阪弁で叫んだ。多分過去に拉致して連れてきた大阪人から学んだのであろう。
「おまんの思い通りにならんからいうて大声出しても誰ももうおまんを助けてはくれんぜよ!おう正月。」田茂見彰成もつられて坂本竜馬ばりの土佐弁で答えた。
「違うねん!そやないねん!このリモコンスイッチは破壊したらあかんねん!壊したら全世界同時に全部の核ミサイルが発射されんねん!このイケズ!」混乱した金 正月は大阪弁に最後は京都弁も混じっていた。
チュドォォォォォン!!!地球はこうして滅亡した。
その年に行われた世界くじ引き首脳会談(先進国首脳会談に対抗して世界30カ国の後進国の首脳達がくじ引きで
開催国を選び、そこで行われるお国自慢の会合というよりパーティーである。)での出来事である。
2300年の開催国は北朝鮮であった。
酒に酔った北朝鮮の指導者 金 正月が言い放ったこの一言によって地球の歴史は大きく塗り替えられたのであった。
「皆さんのお国自慢はそろそろ飽きましたな。私の国の取って置きの自慢を皆さんにご披露しようではありませんか。」
「皆さん、これをご覧下さい。」一同はギョッとした。
今 会談が行われているパーティー会場の地下に並ぶ数千発はあろうかという核ミサイルのコレクションの数々。
「どうです?これが私のお国自慢ですよ。ボタン1つで全世界を火の海にする事だってできるんですよ。」
金 正月は酒に酔った赤い顔で、悪そうに微笑んだ。
「はっはっはっ、、、こ、こりゃ凄いですな!さすが金 正月総書記ですな!こりゃあ1本取られましたな。あははあはは。」
イラクのオサム バセイン大統領は引きつりながらお世辞を言った。
「そうですな。あははあはは、、、さすが金 正月総書記ですな。」出席した後進国の首脳達も声を揃えてお世辞を言った。
「そうでしょうそうでしょう。私がその気になれば世界なんてイチコロですよ。ワッハッハッハッ。」
勝ち誇ったように金 正月はカンラカラカラと高笑いをあげた。
出席した首脳達は一斉に酔いが醒めていた。それもそのはず、2200年の世界核拡散防止条約締結以来。100年の歳月を
かけて、世界は核廃絶に取り組んでおり。現在では核保有国は世界に存在しないのである。表向きは。
「本当にそうおもってるぅぅ?ねぇ?みんなぁぁ?」意地悪そうに金 正月は出席した首脳達に聞いて回った。
「勿論。思っていますとも!なあ みんな!!」インドのボガルムンバイ大統領がみんなに同意を求めた。
「ウグガルゥゥ、、、な、、、に、、、が、、、か、、、か、、、く、、、ミ、、サ、、、、」突如、後ろのほうから声がした。
「誰か何か言いましたかぁぁ?」金 正月は意地悪そうに聞き返した。
「だ、、、誰も、、な、、、何にも言ってません。言ってませんよねえ?ねえ みなさん?」震える声でトンガのゾウンババ大統領が引きつりながら答えた。
「そうでしょうねぇぇぇ。この世で私に逆らえる人なんていないんだからねぇぇぇ。カッカッカッカッ。」
金 正月がそう言うが早いか「なめるなよ!!クソボケがぁぁ!!」誰かが、今度ははっきりと叫んだ。
パーティー会場は水を打ったようにシーンと静まり返った。
カツカツカツ、、、会場の後ろのほうから鉄チップを靴底に打ち込んだ軍靴の音が会場の静まり返った空気を引き裂くように響いた。
「おう!正月!」北朝鮮の総書記であり、現在世界で唯一核ミサイルを数千発保有している狂気の独裁者に対しタメグチで意見する男が現れた。
大日本帝国の大統領 田茂見彰成であった。
なぜ日本が後進国かというと、2010年以降のアホな政治家どもの失政により、日本経済は完全に破綻し、世界最貧国グループにまでその地位を下げたのであった。
その後の国内の暴動を鎮圧したのが当時の自衛隊空軍幕僚長の田茂見彰であった。彼はクーデターにより政権を奪取。
国名も大日本帝国に戻し、独自の軍事独裁政権を作り上げた日本初の大統領なのであった。
つまり、今この世界くじ引き首脳会談に出席している男は大日本帝国初代大統領田茂見彰の子孫の田茂見彰成である。
「おう!正月!てめえは何か勘違いしてるんじゃねえか?ああん?喧嘩は両の拳と心と気合でするもんなんじゃい!核ミサイルだぁ?人民の苦しみも分からずのうのうと守られて生きてきたてめえにゃ喧嘩する勇気もねえか!」
「シーーーーーッバル、イーーーシェキ、モラゴ??」興奮した金 正月は朝鮮語で切れた。
「ほう!田茂見!じゃあお前は北朝鮮と、この金 正月と戦争する度胸があるのかい?」
「てめえがいくらボンクラでもそんだけの核ミサイルを撃ったらどうなるかぐれぇの事は分かるだろうよ!その上でこの大日本帝国と、この田茂見彰成と喧嘩してえってんなら俺あいつでも相手になるぜ!おお!なんなら今ここで素手ゴロでやってやってもいいんだぜ。坊ちゃんよぉ!」
しぃぃぃぃん。会場内はさらに静まり返った。終わった。出席者の誰もがそう思った。神に祈る者。祖国に電話する者。
「シーーーーーッバル、チュゴラァァァァァ!!!!!!」怒りに震える金 正月は核ミサイルの発射リモコン装置を手に取った。
「死ねぇぇぇぇぇ!まずはお前の日本だぁぁぁぁ!チョッパリヤァァァァァァァ!!!!!」そういって金 正月がリモコンの発射ボタンを押すその瞬間に、目にも留まらぬ早業の仕込み杖の居合いが金 正月のリモコンスイッチを真っ二つにした。
「あんまり大日本帝国軍人を舐めるんじゃねえぜ!俺の居合いは鉄砲の玉も切り捨てる早業だ!てめえの運動不足の指の動きなんざぁ止って見えるぜ。」
おおおおぉぉぉぉ。周りからどよめきが起こった。
「スバラシイ!スバラシイ!ヤマトダマシイ!ジャパニーズサムライ!フジヤマ!ゲイシャ!テンプラ!スシ!チョンマゲ!ソニー!ユニクロ!スモウレスラー!」各国の首脳達は田茂見彰成の勇気とその居合いの早業に拍手喝采した。
その時!ゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォ!と地響きがして会場がグラッと大きく揺れた。
「パーボヤー!アホかぁ!お前は!なにさらしてけつかんねん?」突然 金 正月は耳慣れない大阪弁で叫んだ。多分過去に拉致して連れてきた大阪人から学んだのであろう。
「おまんの思い通りにならんからいうて大声出しても誰ももうおまんを助けてはくれんぜよ!おう正月。」田茂見彰成もつられて坂本竜馬ばりの土佐弁で答えた。
「違うねん!そやないねん!このリモコンスイッチは破壊したらあかんねん!壊したら全世界同時に全部の核ミサイルが発射されんねん!このイケズ!」混乱した金 正月は大阪弁に最後は京都弁も混じっていた。
チュドォォォォォン!!!地球はこうして滅亡した。
2011年3月17日木曜日
第1章 プロローグパート2
「分かった分かった。悪かったよフービー!元はと言えばあの時、あそこを出ようって誘ったのは俺のほうだし、、、。よし、俺がこいつを料理してやるよ!!まずは腹ごしらえだ!」
そういってクーポは右腰の52マグナムレーザーショックを気味の悪い怪獣に向けて3発ぶっ放した。
「ヒャッホー!やっぱ2200年式クラシックタイプのマグナムだぜ!まじでこのデカブツがイチコロだぜ。」
するとクーポは左腰から2180年式のコルトファイアーシュートを取り出し、続けざまに怪獣にぶっ放した。
ゴォォォォ、、、ジュワァァァァ、、、、まるで大型の火炎放射器の様な炎が一瞬にしてその不気味な怪獣をミディアムに焼き上げた。
その肉を口にしたとたんクーポが「ウッ、、、、。」
「どうした?クーポ!!」フービーが慌てて駆け寄る。
「ウッ、、、、、。ウ マ イ!まじうめぇぇぇぇぇぇ!フービー、お前も早く食え!まじうんめぇぞ!!」
「確かに旨い。これはコロニーの配給で出される$#x%:*の肉だな。」フービーも肉に食らい付く。
よほど腹が減ってたのであろう。その15メートルはあろうかという$#x%:*の丸焼きを2人は30分程で7割がた
食べつくした。残り3割は勿論この先の為の食料として携行する為ウェルダンに焼いてバッグに詰めた。
「でもよー、これからどっちに行くよ?飛び出して来たはいいけど軍事基地なんてどこにあんだ?」クーポはちらっとフービーを見た。
「知るかぁ!てめえが行こうって言ったからしぶしぶ来たんじゃねえか!俺のほうから1度でも出て行こうって言ったか?俺はもう少し様子を見ようって言ったよなぁ?ああぁ?」フービーがまた興奮してクーポを怒鳴った。
「まあまあそう怒るなよ!相棒!これも人助けの為、いや全人類の未来が俺達にかかってるんじゃないか!さあ気を取り直して、いざしゅっぱぁぁつ!!!」元気にクーポが歩き出す。
「へっ、やれやれ。あの能天気バカと一緒だと先が思いやられるぜ。」諦め口調でフービーがつぶやいた。
地球暦2302年、フービーとクーポの人類の存亡をかけた冒険が今、ドタバタと始まったのである。
そういってクーポは右腰の52マグナムレーザーショックを気味の悪い怪獣に向けて3発ぶっ放した。
「ヒャッホー!やっぱ2200年式クラシックタイプのマグナムだぜ!まじでこのデカブツがイチコロだぜ。」
するとクーポは左腰から2180年式のコルトファイアーシュートを取り出し、続けざまに怪獣にぶっ放した。
ゴォォォォ、、、ジュワァァァァ、、、、まるで大型の火炎放射器の様な炎が一瞬にしてその不気味な怪獣をミディアムに焼き上げた。
その肉を口にしたとたんクーポが「ウッ、、、、。」
「どうした?クーポ!!」フービーが慌てて駆け寄る。
「ウッ、、、、、。ウ マ イ!まじうめぇぇぇぇぇぇ!フービー、お前も早く食え!まじうんめぇぞ!!」
「確かに旨い。これはコロニーの配給で出される$#x%:*の肉だな。」フービーも肉に食らい付く。
よほど腹が減ってたのであろう。その15メートルはあろうかという$#x%:*の丸焼きを2人は30分程で7割がた
食べつくした。残り3割は勿論この先の為の食料として携行する為ウェルダンに焼いてバッグに詰めた。
「でもよー、これからどっちに行くよ?飛び出して来たはいいけど軍事基地なんてどこにあんだ?」クーポはちらっとフービーを見た。
「知るかぁ!てめえが行こうって言ったからしぶしぶ来たんじゃねえか!俺のほうから1度でも出て行こうって言ったか?俺はもう少し様子を見ようって言ったよなぁ?ああぁ?」フービーがまた興奮してクーポを怒鳴った。
「まあまあそう怒るなよ!相棒!これも人助けの為、いや全人類の未来が俺達にかかってるんじゃないか!さあ気を取り直して、いざしゅっぱぁぁつ!!!」元気にクーポが歩き出す。
「へっ、やれやれ。あの能天気バカと一緒だと先が思いやられるぜ。」諦め口調でフービーがつぶやいた。
地球暦2302年、フービーとクーポの人類の存亡をかけた冒険が今、ドタバタと始まったのである。
2011年3月16日水曜日
「23XX年」 第1章 プロローグ
「なーんか全然釣れねーなー!」9角形の鉱物の塊にダランと寝そべったままでクーポは呟いた。
何も答えないままフービーはピクリともしない浮きを3時間も見つめていた。
「なー、帰えろーぜフービー!! やっぱ無理だわ!俺には探検は向いてねーよ!」
「おい、フービー!聞いてんのか?おい!フーーービーーーーィィィ!!」
その時、フービーの竿がビクンと動いた。と同時に凄い勢いで竿がしなる。
「ウオォォォォォ!!!!!凄い引きだ!! ダメだ、持ってかれる!」フービーが3時間ぶりに口を開いた。
「すげーぞ!大物だ!飯だ!やったー!!!」隣でダランと寝そべっていたクーポも一気にハイテンション。
「騒いでないで手伝え!!」フービーが2言目を喋った。
「ヨイセッ!ドッコラセッ!、、、。 ぬぉぉぉぉぉぉ!ぐはぁぁぁぁぁ!ぬぐぅぅぅぅぅぅ!ぎぁぁぁぁぁ!、、、」
「やったぁぁぁ!釣れたぞぉぉぉ!、、、、。 うをぉぉぉぉぉ!何じゃこいつぁぁぁ!」
「さっきからウルセーな。てめーは声だけで俺が一人で釣ったようなもんじゃねーか!」3言目をフービーが言うと、
「お前なんでそんな冷静なんだ?こいつ見て驚かんのか?ていうか、、、魚かこいつは?」
無理も無い。二人が吊り上げたのは体長15メートルはあろうかというかつて見たことも無いグロテスクな生き物で
稚拙な表現をするなら まさに怪獣であった。
緑色のヌメヌメした表皮に覆われて、その巨体とは相反して鼻くそ位の小さな赤い目。人間をひと飲みできる程の大きな
口からはトラックのタイヤでも噛み切る程の鋭い歯。カエルになる前のおたまじゃくしのような水かきのある小さな手足。
「おい!フービー!こいつぁ何だ?気味悪いし、第一食えんのか?つーかどうやって料理する?まだ全然生きてるし、
下手に手ぇ出したら俺達が食われるぜ!このままくたばるの待つか?何時間くらいで死ぬか?ていうか鰓呼吸か?、、、」
興奮して矢継ぎ早に質問してくるクーポに対し4言目をフービーが発した。
「こいつが何かなんて知るはずもねーし、食えるかどーかは食ってみなきゃ分かんねーし、食わなきゃ俺たちが餓死するって事だ。嫌なら食うな!」
「でもよー、俺はもともとデリケートな体質でこんな見たこともねー生き物を食うのはちょっとなー?」クーポが言うと、
「クーポ!俺たちが毎日食ってるものも何なのかさっぱり分かんねーだろうが!第一、嫌がる俺の意見を曲げてまで行こうって言ったのはてめえだろうがぁ!あのルポポゾックゥワギュフェ体操がなけりゃあ、生きるにゃあそんな不便はなかっただろうがぁ!ダイルの言う通り待ってりゃあ良かったんだよ!」いつもは冷静なフービーが珍しく声を荒げた。
無理も無い。二人が居るこの場所は火星。しかもすべての設備が整った地球人専用居住区のコロニーから北へ30キロ程行った砂漠のオアシスである。
何も答えないままフービーはピクリともしない浮きを3時間も見つめていた。
「なー、帰えろーぜフービー!! やっぱ無理だわ!俺には探検は向いてねーよ!」
「おい、フービー!聞いてんのか?おい!フーーービーーーーィィィ!!」
その時、フービーの竿がビクンと動いた。と同時に凄い勢いで竿がしなる。
「ウオォォォォォ!!!!!凄い引きだ!! ダメだ、持ってかれる!」フービーが3時間ぶりに口を開いた。
「すげーぞ!大物だ!飯だ!やったー!!!」隣でダランと寝そべっていたクーポも一気にハイテンション。
「騒いでないで手伝え!!」フービーが2言目を喋った。
「ヨイセッ!ドッコラセッ!、、、。 ぬぉぉぉぉぉぉ!ぐはぁぁぁぁぁ!ぬぐぅぅぅぅぅぅ!ぎぁぁぁぁぁ!、、、」
「やったぁぁぁ!釣れたぞぉぉぉ!、、、、。 うをぉぉぉぉぉ!何じゃこいつぁぁぁ!」
「さっきからウルセーな。てめーは声だけで俺が一人で釣ったようなもんじゃねーか!」3言目をフービーが言うと、
「お前なんでそんな冷静なんだ?こいつ見て驚かんのか?ていうか、、、魚かこいつは?」
無理も無い。二人が吊り上げたのは体長15メートルはあろうかというかつて見たことも無いグロテスクな生き物で
稚拙な表現をするなら まさに怪獣であった。
緑色のヌメヌメした表皮に覆われて、その巨体とは相反して鼻くそ位の小さな赤い目。人間をひと飲みできる程の大きな
口からはトラックのタイヤでも噛み切る程の鋭い歯。カエルになる前のおたまじゃくしのような水かきのある小さな手足。
「おい!フービー!こいつぁ何だ?気味悪いし、第一食えんのか?つーかどうやって料理する?まだ全然生きてるし、
下手に手ぇ出したら俺達が食われるぜ!このままくたばるの待つか?何時間くらいで死ぬか?ていうか鰓呼吸か?、、、」
興奮して矢継ぎ早に質問してくるクーポに対し4言目をフービーが発した。
「こいつが何かなんて知るはずもねーし、食えるかどーかは食ってみなきゃ分かんねーし、食わなきゃ俺たちが餓死するって事だ。嫌なら食うな!」
「でもよー、俺はもともとデリケートな体質でこんな見たこともねー生き物を食うのはちょっとなー?」クーポが言うと、
「クーポ!俺たちが毎日食ってるものも何なのかさっぱり分かんねーだろうが!第一、嫌がる俺の意見を曲げてまで行こうって言ったのはてめえだろうがぁ!あのルポポゾックゥワギュフェ体操がなけりゃあ、生きるにゃあそんな不便はなかっただろうがぁ!ダイルの言う通り待ってりゃあ良かったんだよ!」いつもは冷静なフービーが珍しく声を荒げた。
無理も無い。二人が居るこの場所は火星。しかもすべての設備が整った地球人専用居住区のコロニーから北へ30キロ程行った砂漠のオアシスである。
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