世界くじ引き首脳会談が開かれ始めた頃、ワシントンD.Cでは極秘の計画が進行していた。火星移住計画である。
「核の抑止力も無くなり、世界経済は中国が牛耳るようになり、後進国では怪しげな会談が執り行われている昨今、
このアメリカが再び世界の指導者になるにはもはや火星移住しかありません。」アメリカ国務長官のムーラが切り出した。
「地球の温度はワシントンD.Cでも夏は55度になるし、エネルギーも食料もこのままではあと10年も持ちません。なんとしてでも、、」そう続けたムーラ国務長官の言葉を遮ってアメリカ大統領のキンチーが重い口を開いた。
「昨日、中国の温暖化首相と電話で話した。この地球的危機をどう乗り切るか会談を持ちたいと言ったんだが、、、温暖化首相の答えはこうだった。(地球あつくないよ!アメリカ人暑がりね!私寒いくらいよ!バブル絶好調!コピー商品最高!北朝鮮核ミサイルいっぱいアルヨ!シェーシェー。)」
「大統領!彼はアホですが口も相当軽いです。温暖化首相の言葉が事実であれば北朝鮮の核ミサイルがいつ発射されても
おかしくありません。早急に火星移住計画を実行に移しましょう。」ムーラが強い口調で大統領に詰め寄った。
「そうだな、、、、、、。実はもう計画は99%完了してるのだよ。火星人のリトルグレーが我々の住むコロニーを建設してくれてるんだよ。しかし、、、、、」口をつぐんだ大統領にムーラが「しかし何ですか?それならすぐにでも世界中に呼びかけて移住を始めましょう。大統領!」すると大統領のチンキーが重い口を開いた。
「実は移住できる人口は3000万人だけなんだよ。火星のコロニーのエネルギー、空気、水、食料、これらを考えると3000万人が限界なんだよ、ムーラ国務長官。完了してない1%というのはこの3000万人をどうやって決めるかという事なんだよ。」
そういうとムーラがすぐさまこう切り出した。「そのことは誰が知っていますか?私達2人とリトルグレーの長老以外に?」
「いいや知らんよ。我々3人だけだ。」チンキーはムーラにそう告げた。
1時間の重い沈黙が流れた。どちらからとも無く顔を見合った。そして同時にこう言い放った。
「ラッキー!!2人で勝手に決めちゃえばいいじゃん!!ヒャッホー!!」
こうしてアメリカ大統領チンキーと国務長官ムーラの独断と偏見で火星に移住する3000万人は極秘に選別された。
政治家、軍人、俳優、歌手、コメディアン、科学者、様々な職業の選抜された白人や可愛いギャル達、、、
そう、2人とリトルグレーの長老によるさじ加減で3000万人は決まったのである。
もちろん、この中にクーポとフービーもなぜか入っていた。オタクというカテゴリ選抜で。
2300年1月、ホワイトハウスに1本の電話が入った。電話の主はイギリスのボン首相だった。
「チンキー大統領。お元気ですか?私は元気です。ありがとう。」イギリス紳士らしい教科書通りの挨拶で始まった。
「ところで、今年の世界くじ引き首脳会談は北朝鮮で開催されるそうですよ。あの見栄っ張りな金 正月が何かやらかさないといいんですがね!」ボン首相がこう続けると。チンキー大統領はこう返した。
「そうですね。そうでなくても地球は今未曾有の経済、食料、エネルギー危機というのに、中国の温暖化首相は何の対策も講じないし、困ったもんですよ。」それも何食わぬ顔で。
「そろそろ我々欧米先進7カ国だけでも火星移住計画を本腰入れて実現しましょうよ。あの黄色いサルどもはこの破滅寸前の地球に置いてけぼりにして、ねえチンキー大統領!」悪い顔でボン首相が言った。
「そうですね。一刻も早く火星移住を実現したいものですな。」(お前も置いてけぼりじゃボケ)と心で呟きながらチンキー大統領が答えた。
「ムーラ国務長官!ムーラ国務長官!」チンキー大統領は急いでムーラを呼んだ。
「何でしょうか大統領?」ムーラが答えると、
「今、イギリスのボン首相と電話で話したのだが、今年の世界くじ引き首脳会談とかいう茶番は北朝鮮で開催されるらしい。開催が8月なので、あの金 正月のアンポンタンがトチ狂って核ミサイルのボタンでも押す前に移住を始めるぞ。」
「分かりました。では7月までに我々のさじ加減で選別した3000万人すべての火星移住を完了させます。」
こうしてクーポとフービーを含む3000万人は火星へと移住したのであった。



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